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Triangle 8
(8話/告白)

俺はどこへ行くともなく夜の町をさまよった。

そしてふと気付くと、俺はいつの間にか魅音の家の前に立っていた。

俺は…この期に及んでこんな所まで来て一体どうするつもりだと言うんだ。
どの面下げて魅音に会おうっていうんだ!
だが、俺の足は張り付いたようにそこから動こうとしなかった。


「…圭ちゃん?」
その時、俺の希望は叶い、魅音が現れた。
「こんな時間にこんな所で何してるの?」
魅音は怪訝そうな表情で俺を見ている。
俺は考えるより先に魅音を抱きしめていた。
魅音の姿を見て今までもやもやしていた気持ちの正体が今はっきりと分かった。
今分かった…?いや、俺はずっとなんとなくは気付いていたじゃないか…気付かないふりしてただけじゃないのか?!
「けっ…圭ちゃん?!」
魅音は何が起こったのか分からない様子でうろたえていた。
「魅音…ごめん、俺…最近魅音に元気がないのがずっと気になってて、気付いたら魅音の事ばっかり考えてて
 ……多分、俺が本当に好きなのは魅音だったんだ…」
「なっ…何言ってるの?じゃあ詩音は…?」
「……俺…詩音に最低な事を……」
魅音が弾かれたように俺を引き剥がし、両手で肩を掴まれた。
「詩音に何したの?!」
俺が答えられずにいると魅音は俺の肩を揺さぶって問いただす。
「ねぇっ、圭ちゃん!…何かあったんでしょ?答えてよ!」
魅音は俺を責めるような強い口調で詰め寄った。
俺は観念して魅音に今日の経緯、俺の気持ちまで全て打ち明けた。
「…それでそのままアパートから出て来ちゃったわけ?!」
魅音の問いに無言の返答をする。
その時、ぱぁんと小気味の良い音と共に頬に痛みが走った。
詩音にされたのと同じ場所に同じように、本日二度目の平手打ちをくらった。
「…それで詩音に追い出されたら今度は私?…バカにしないで!」
魅音の拳が、肩が小刻みに震えていた。
「詩音が今どんな気持ちでいると思ってるの?
 ……私が今までどんな思いであんた達を見てたと思ってるの?!」
魅音は瞳に涙を溜めて叫ぶと、俺が来た方向へと走り去って行った。
俺はその場にそのまま座り込んだ。

俺は…あいつらになんて事をしてしまったんだ…
このままじゃいけないとどこかで思っていたのにそれを無視して二人を傷付けた…!

レナに言われた「詩ぃちゃんも魅ぃちゃんも傷付ける事になるんだよ」という言葉が頭の中で響いていた。
レナに忠告されてもなお気付けなかった自分が不甲斐なくて涙が溢れる。

詩音と魅音に叩かれた頬がじんじん痛んだ。





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