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裸の王様
(圭魅。微エロ)

今日の部活も私が勝負を制し、ビリのメイド圭ちゃんをお持ち帰り。
最終的には勝ったものの、私も罰ゲームで王冠を被り、縁ににふわふわのファーのついたマントを羽織って王様の格好をしている。

王様とメイドか。私達らしくていいじゃない。思わず嘲笑がこぼれる。

圭ちゃんのキメの細かい頬に触れ、吸い寄せられるようにキスをすると、圭ちゃんはすかさず舌を絡めてきた。
可愛い可愛いメイドさんの瞳の奥には肉食動物が獲物を狙う時のような鋭さが宿っていた。
その瞳に映っているのは、虚勢を張って精一杯威厳を保とうとしている哀れな王様。
身分も性別も倒錯したこの状況にたまらなく興奮する。
「ご主人様、どうして欲しいですか?」
ニヤリといやらしく笑いながら圭ちゃんは私の腿に手を這わせ、スカートを押し上げた。
わざとらしい敬語が癪に触る。これも罰ゲームの一環で、圭ちゃんは敬語でしゃべらなければならない。
「…メイドならご主人様がどうしたら喜んでくれるのか自分で考えて」
圭ちゃんは微笑んで返事をすると腿の付け根を撫で回し、もう片方の手で胸を柔らかく揉みながら再びくちづけた。
壁に体を押し付けられ、為すがままに体を弄られる。
急所を避けた愛撫が焦れったくておかしくなりそう。
「…っ…圭ちゃん焦らさないでよ…」
「何か?」
可愛らしいメイド服に身を包み、いやらしい笑顔で首を傾げる圭ちゃんが憎らしくて可愛くてたまらない。
「ご主人様の望みが分からないなんてメイド失格だよ」
「…申し訳ありません、私はご主人様の望みも分からない未熟者です。
ですが教えて下さればこの不肖前原圭一、精一杯ご奉仕致します。だからどうか出来の悪いメイドにご主人様の望みを教えて下さい」
圭ちゃんは私の手の甲に唇を落とし、私を見上げた。
本当は分かっているくせに、いけしゃあしゃあとそんな言葉を並べ立てる。
「…早くっ…早く触ってよぉ!」
私は腿を弄っていた圭ちゃんの手を掴んで中心へとずらしていった。
その場所に圭ちゃんの指が当たってぞくりと快楽が走る。
「かしこまりました」
「…んっ…それからっ…」
私は圭ちゃんの愛撫を受け、震えながら言葉を続ける。
「はい?」
「…これからもずっと私と一緒にいて…私の側から離れたら許さないからっ…」
圭ちゃんはふっと目を細めて優しく微笑んだ。
「もちろん。ずっと側に」
そして、圭ちゃんは私を抱きしめてふわりとくちづけた。
圭ちゃんに押し倒され、王冠がごろりと頭から転げ落ちる。
王冠が外れた王様の正体は、部長でも委員長でも園崎家次期頭首でもなく、ただ圭ちゃんを求める一人の女だった。



あとがき