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私だけの秘密
(レナ魅)

魅ぃちゃんはとっても可愛い女の子。
普段は元気で活発なみんなのまとめ役。

でもね、本当は…


私は時々魅ぃちゃんと街へ出かけて買い物に付き合ってもらう。
私が行く店は女の子らしい可愛いお店ばかりなので魅ぃちゃんは最初は居心地悪そうにしているけど、
興味がないふりをしながらも結構興味津々に眺めている。

「はう~このネックレスかぁいいよ~」
私は魅ぃちゃんが目を止めたネックレスに頬ずりした。
「あはは、お金払ってからじゃないとダメだよ~」
「ね、魅ぃちゃんこれお揃いで買おうよ!」
私は色違いのネックレスを魅ぃちゃんに渡した。
「私はいいよ!そんなの持っててももったいないし」
こういう反応が返ってくるのはもちろん想定済み。
「レナ、魅ぃちゃんとお揃いでつけたいな。だめかな?かな?」
ねだるように魅ぃちゃんを見つめる。
「ん…ダメじゃないけど…」
魅ぃちゃんは照れくさそうに困った風を装って返事した。
本当は欲しいくせに。
「じゃあ買ってこよ!」
私は魅ぃちゃんと共にレジへ向かった。そしてそれを買って店を出た。

私はさっそくそれを取り出した。
「魅ぃちゃん、これ今つけちゃおうよ!」
「え、今?!」
「うん、せっかくだし。つけてあげるね」
私は魅ぃちゃんの首に手を伸ばした。
魅ぃちゃんは戸惑いながらも大人しくつけさせてくれた。
「へ…変じゃないかな…?」
魅ぃちゃんが恥ずかしそうに伏し目がちに聞いてきた。
「全然!とっても可愛いよ」
ネックレスじゃなくて、魅ぃちゃんがね。
自然と笑みがこぼれた。
私の返事を聞くと魅ぃちゃんも照れくさそうに微笑んだ。
私もネックレスをつけて、魅ぃちゃんに尋ねる。
「私はどうかな?」
「うん、可愛いよ。すごく似合ってる」
私達はくすくすと微笑み合った。

次に私達は洋服屋さんに入った。
「魅ぃちゃん、見て見て、この服かぁいい!」
魅ぃちゃんにひらひらの可愛いワンピースを見せた。
きっとこれは魅ぃちゃんの好みなはず。
「わぁ、本当だ。可愛いね~!レナが着たら似合うよ」
魅ぃちゃんは目を輝かせて見るくせに、いつもこんな事を言う。
「レナにはちょっと丈が長いかな、かな。魅ぃちゃんが着ればきっとちょうどいいよ」
「わ、私はそういうの似合わないよ!私が着たら変だよ!」
魅ぃちゃんは照れて手をぶんぶん振って否定した。
「そんな事ないよ、絶対可愛い。圭一くんの前でこれ着たらきっとイチコロだよ!」
「むっ…無理無理無理っ!そんな服着てるの見せられないよ!」
魅ぃちゃんは耳まで真っ赤になって力一杯否定した。

悔しいけど、圭一くんの話をしている時の魅ぃちゃんが一番可愛い。
きっと圭一くんだってこんな可愛い魅ぃちゃんを知ったら好きになっちゃうよ。

だから圭一くんには教えてあげない。

こんな可愛い魅ぃちゃんは私が独り占め。
私だけが知ってる魅ぃちゃんの秘密。



あとがき